2012年度 組織基盤強化の取り組みスタート
社会を変える合言葉 すべては子どもの“安心・自信・自由”に

2012年度にはPanasonicキャパシティ・ビルディング助成をうけ、組織基盤強化の取り組みを始めました。見つけた組織の課題を解決し、めざす社会「子どもの人権が尊重され、子どもへの暴力のない社会」をつくり出せる組織へと変革するため、組織の基盤づくり・強化をめざして3つにポイントを絞り、「すべては子どもの“安心・自信・自由”に」を合言葉に議論を進めました。

語ること、情報を共有すること、繋がることから始まった
ネクストステージへの歩み

新たに設置したネクストステージ委員会やワーキンググループ、理事会では、まずCAPの誕生からここまでの運動を振り返る作業を行いました。歴史を振り返る中で、日本での活動のこれまでが「ファーストステージ」であったこと、私達が次の段階に運動の歩みを進める時期に来ていることに気づきました。そこで、2013年度からをネクストステージと位置づけ、これまで漠然と思ってきた「子どもの人権が尊重され、子どもへの暴力のない社会」とは具体的にどういう姿なのか、そしてその実現のために何をするのか、議論を深めていきました。
事業の展開にとらわれることなく、どのような社会をめざすのかを言語化する作業から始めたことは、とても大切なプロセスでした。

理事会では、未来像を共有するために「子どもの人権が尊重され、子どもへの暴力のない社会ってどうなること?」を議論しました。そして、子どもを主体として考える、いくつもの「子どもが…」が見えてきました。

めざす未来を共有する議論の中で
CAPプログラムを通じて行うことが見えてきました・・・。

子どもとおとなをつなぐこと。
子どもと社会をつなぐこと。
おとな同士をつなぐこと。
子ども同士をつなぐこと。 
子どもの視点で、子どもを中心において見ること。

子どもの人権が尊重され、子どもへの暴力のない社会には、CAPだけでは辿りつくことはできません。行政や他のNPO等との協働が重要で、そのためにたくさんの団体や人とつながっていくことが必要だと考えました。これらのプロセスを経て、中期目標、中期計画を立案しました。

社会発信力強化の取り組み

2012年11月には、パブリックリソースセンター(現、公益財団法人パブリックリソース財団)のオンライン寄付サイトGive One(ギブワン)のE-ファンドレイジングチャレンジ2012に参加しました。情報拡散や寄付にご協力いただいた方の存在に“つながること”、“発信すること”の大切さを実感しました。現在もプロジェクトを継続して寄付を募っています。

地域のCAP活動の拠点強化

2012年度、独立行政法人福祉医療機構の助成をうけた「教職員ワークショップ」の取り組み等でパイロット事業を展開し、アンケートの分析などにより、活動の活性化にむけた情報発信を行ないました。助成事業終了後、モデル地域の取り組みを各地に広げ、地域が核となって、活動を推進できるよう、2013年5月26日に活動実践者への報告会、意見交換を行ないました。

団体内での情報共有から社会との接点を広げる次のステップへ

2013年5月25日(土)には、団体内で「語ろう!見つけよう!社会を変えるCAP活動のカタチ」としてCAP未来プロジェクト100人ワークショップを実施しました。子どもの人権が尊重され、子どもへの暴力のない社会の具体的な姿、そして、そのために私たちに何ができるのか、他団体との協働も視野に考えていきました。こうして、思いを語り合い、繋がって同じ方向に向かって進む第1歩を踏み出しました。
6月からは各地での研修の機会に「CAP未来プロジェクト ランチミーティング」を行い、情報を共有し、共に歩むための環境整備を行っています。

いよいよ次は、社会との接点を広げていくステップに進みます。

2011年組織診断助成決定
2012年組織基盤強化の取り組みスタート
2013年ネクストステージへ踏み出す
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