ようこそ!サークルズプログラムⓇへ!

『サークルズプログラムⓇ』の提供をスタートします!―めざすのは、“人との交流安全”
CAPセンター・JAPANはあらゆる形態の子どもへの暴力防止をめざして予防教育の普及に取り組んできました。その活動のなかで「すべての子どものウエルビーイング(幸福と喜び)と子どもの権利の実現」をめざすには、おとなが、子どものバウンダリー(心とからだの安心や安全を守るもの/これまで日本語では境界・境界線と訳されてきたもの)について学び、意識する必要性を痛感してきました。
そこで、これまでのCAPプログラムに加えて、「相互性・尊重・同意」に基づく対話を通して、“人との交流安全”を子どもが実感・体感する環境を整えていくため、サークルズプログラムⓇの普及に取り組んでいくことを決意しました。

サークルズプログラムⓇは、 “人は誰でも、自らを認め、肯定できることが、社会性を的確に発揮するための決定的な基盤である”という信念から生まれました。これは、CAPプログラムの考え方と合致するもので、この信念とここから生まれた実践方法をCAPセンター・JAPANは支持しています。
私たちは 、著作権管理者であるスタンフィールド社から許可を得て、3 年をかけて「Circles Curriculum® Level 1&2」の日本語への翻訳・監修を行い、2023年11月には『サークルズプログラム実践者養成講座STEP1』を開催しました。今後、サークルズプログラムⓇの日本での普及を通じて、“人との交流安全”と“すべての子どものウエルビーイング(幸福と喜び)と子どもの権利の実現”をめざします。

 

サークルズプログラムとは

「サークルズプログラムⓇ」は、主に知的・発達障がいのある人たちが安心・安全な人との関係性の構築のための知識とスキルの獲得を目的に1983年にアメリカで開発されたプログラムです。視覚化された教材は、誰にとってもわかりやすいものになっています。
人との社会的距離(社会的役割・親密さの度合い)を7つに色分けされた同心円図を使い、それぞれの色に相応しいコミュニケーション(「触れる」「話す」「頼る」)についての手がかりとなるフレームを確認しながら、相互性・尊重・同意を意識し、関係を構築していくことを学びます。
子どもが「自分のからだはまるごとすべて自分のもの。自分の心は自分のもの。自分のことは自分が決める」を実感し、“人との交流安全”を実現するには、おとながそれらをモデルとして体現している環境が重要です。
さらに、子どもが自分を肯定的に捉え、ふるまい、周囲の人々とコミュニケーションをしていくには、サークルズプログラムⓇの考え方を体現するおとなの存在が重要です。
なぜなら、子どもたちは日常生活のなかで見聞きしたことの中から多くのことを学んでいるからです。
そのため、まずおとなが、「サークルズおとなセミナー」で学びを深めます。
「相互性・尊重・同意」に基づく対話を通して、誰にとっても生きやすい社会を実現するーそのための基盤をご一緒に共有するのが「サークルズおとなセミナー」です。

 

サークルズおとなセミナー

わたしたちは子どもの頃から「交通安全」について繰り返し交通ルールを学んできました。しかし「人との交流安全」についてのルールを学ぶ機会はありませんでした。しかし、人との関係性において、距離感で悩んだり、葛藤しつつ相手のペースに巻き込まれてしまった経験は誰もが少なからずあるのではないでしょうか。
 

  • 人との関係性(距離や親密度)は一律ではない・・・
  • 関係性によってコミュニケーション(「触れる」「話す」「頼る」)は変わる・・・
  • 同じ人でもいつも同じ関わり方がOKとは限らない・・・
  • 対面だけでなく、インターネット上で出会う人との関わり方・関係性の難しさに直面する可能性は誰もにある・・・
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    そんな状況だからこそ、
    サークルズプログラムⓇで、自分を肯定的に捉え、周囲の人とどのくらいの距離感で、どんなコミュニケーションをするのかー社会的役割・親密さの度合いによって相応しいコミュニケーション(「触れる」「話す」「頼る」)を視覚的・体系的に理解することで「人との交流安全」を実現します。

    サークルズプログラムⓇは「バウンダリー」と「人権」がベース
    私たちCAPセンター・JAPANが提供するサークルズプログラムⓇは、「バウンダリー」(*)と「人権」がベースです。
    子どもの身近なおとなが「バウンダリー」と「人権」について共通認識を持って、具体的に、一貫性を持って継続して子どもと関わるーそんな安心・安全な環境をづくりが「サークルズおとなセミナー」の目的です。「サークルズおとなセミナー」はおとながモデルとしてサークルズの考え方を体現するーそれを実現する内容になっています。

    (*)バウンダリーとは、誰もが持っている「心」と「からだ」を守る安心・安全な透明カプセルのようなものです。

    “人との交流安全”は誰にとっても重要なテーマ
    学校、特別支援学校、児童養護施設や障がいのある子どもの入所施設、学童保育などでの実施を想定してします。さらに、放課後等デイサービス、こども食堂や子どもと関わる現場だけでなく、事業所や企業でも役立てていただけるものと確信しています。

     

    サークルズおとなセミナーの内容

    基本は120分バージョンで、サークルズプログラムⓇの概念を学び、バウンダリーを自分事として捉え、参加者同士の気づきから学びを深めていきます。サークルズの考え方を日常で活用するためのアイディアを広げる、体験型の講座です。

    ※料金はいずれも(交通費別)。
    ※30人以上については、一人資料代300円×人数をセミナー料金に加算となります。
    ※セミナー料金についてはお気軽にご相談ください。

     

    自分の身体感覚・感情(気持ち)・思考に気づき、肯定します
    サークルズの中心に自分(自分だけの紫色サークル)を据えて、人との関係の構築と自分の身体感覚・感情・思考について自覚し、肯定することを学びます。
     

    相互性や尊重・同意の重要性を学びます
    人には、誰にも入ってほしくない“自分だけの紫色サークル”があります。お互いのバウンダリーを尊重した「触れる」「話す」「頼る」ついて、感情の信頼性と身体的安全性から学びます。また、バウンダリーを越えるには、一定の手続きと同意が必要であることを確かめながら、実生活で使えるようにアプローチします。
     

    対話を大切にします
    参加者それぞれの経験や考えを尊重しながら、守るべき権利(基本的人権)や社会規範を対話の中で深め、人間関係がどのように構築・維持・変化していくかを学び、「人との交流安全」を体現することをめざします。

     

    受講者の声

     

    実践するのは、CAPスペシャリスト!
    まずは、関西を中心としたグループから実践をスタートします

    サークルズプログラムⓇに取り組むのは、実践者養成講座を修了したCAPスペシャリスト。CAPプログラムに加え、グループの取組みとして、CAPセンター・JAPANと覚書を交わして、普及に努めていきます。2024年度以降も実践できるグループを増やし、各地で積極的な取組みを展開していきます。

    サークルズプログラムⓇについてのお問い合わせ、サークルズおとなセミナーに関するご相談は、CAPセンター・JAPANまでお気軽にお寄せください。
    サークルズおとなセミナーの広報用パンフレットはこちらからサンプル版をダウンロードすることができます。

    パンフレット(PDF)

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