ようこそ!サークルズプログラム®へ!

2023年度からスタート!『サークルズプログラム®』―めざすのは、“人との交流安全”
CAPセンター・JAPANはあらゆる形態の子どもへの暴力防止をめざして予防教育の普及に取り組んできました。その活動のなかで子どもたちが教えてくれたのは、人との関係性への戸惑いや悩みを多くの子どもが抱えているということでした。ところが、そんな子どもたちにおとなが送ってきたのはこんなメッセージでした。
このままでは、子どもたちはからだとこころの安心・安全を守る人との関係性の構築のロールモデルを持てず、学ぶ機会もなく、手がかりもない状態が続いていくことになります。
「すべての子どものウェルビーイングとけんりの実現」(*1)をめざすには、まずおとなが、バウンダリー(*2)について学び、自分のバウンダリー、そして他者のバウンダリーを意識して人と関わる必要があります。
“交通安全教育”がすべての人が安心・安全に行き来できる社会の実現に貢献してきたように、“人との交流安全”をすべての人が学ぶことで、「わたしは大事。あなたは大事。」という価値観の実現に貢献したい・・・。
そこでわたしたちは、CAPプログラムに加えて、けんり(基本的人権)とバウンダリーを土台にし、共通のものさし=サークルズ(*3)と「相互性・尊重・同意」を原則とする対話を通して、“人との交流安全“(*4)を子どもが実感・体感できる環境を整えていく-サークルズプログラム®の普及に取り組むことを決意しました。
(*1)「からだ」、「こころ」、「関係」、「社会」という要素がバランス良く満たされている心地よい状態。
(*2)からだとこころの安心や安全を守る透明カプセルのような自分の領域。これまで日本語では境界・境界線と訳されてきたもの。
(*3)他者との安心・安全なからだとこころの距離を色分けした7色の同心円。色ごとに相応しい「触れる」・「話す」・「頼る」がある。
(*4)“けんり”と“バウンダリー”を意識したからだとこころの安心・安全を守る人との関係性の構築のこと。
※人との交流安全は、CAPセンター・JAPANの造語。
私たちは著作権管理者であるスタンフィールド社から許可を得て、3年をかけて「Circles Curriculum® Level 1&2」の翻訳・監修を行い、2023年11月にはCAPスペシャリスト(CAPプログラム実践者)を対象とする第1回となる『サークルズプログラム実践者養成講座STEP1』を開催しました。(2024年度 2回開催・2025年度も開催を予定)
今後、サークルズプログラム®の日本での普及を通じて、“人との交流安全”と“すべての子どものウェルビーイングとけんりの実現”をめざします。
※サークルズプログラム®は、“人は誰でも、自らを認め、肯定できることが、社会性を的確に発揮するための決定的な基盤である”という信念から生まれました。これは、CAPプログラムの考え方と合致するもので、この信念とここから生まれた実践方法をCAPセンター・JAPANは支持しています。

サークルズプログラムとは
サークルズプログラム®は、主に知的・発達障がいのある人たちが安心・安全な人との関係性の構築のための知識とスキルを獲得することを目的に1983年にアメリカで開発されたプログラムです。視覚化された教材-人との社会的距離と親密さの度合いを7つに色分けされた同心円図(サークルズ)で自分をまんなかに配置(自分だけの紫色サークル)して考えていくプログラムは誰にとってもわかりやすく、現在はさまざまな現場で活用されています。
サークルズのまんなかは“自分だけの紫色サークル”

人との交流安全の手がかりとなる、それぞれの色ごとの相応しいコミュニケーション「触れる」・「話す」・「頼る」のフレームを確認しながら、人との交流安全の原則「相互性・尊重・同意」を意識し、関係を構築していくことを学びます。
人との交流安全の手がかり


人との交流安全の原則-相互性・尊重・同意の重要性を学びます


子どもが「わたしのからだは、わたしのもの。わたしのこころは、わたしのもの。わたしのことは、わたしが決める。」を実感し、“人との交流安全”を実現するには、おとながそれらのロールモデルとなる環境が鍵を握っています。
さらに、子どもが自分を肯定的に捉えてふるまい、自己対話し、周囲の人々とコミュニケーションをしていくには、サークルズプログラム®の考え方を理解し、日常で子どもをエンパワーし続けるおとなの存在が重要になります。
なぜなら、子どもたちは日々の生活のなかで見聞きしたことの中から多くのことを学んでいるからです。
そのため、まずおとなが「サークルズおとなセミナー」で学びを深めます。
「相互性・尊重・同意」に基づく対話を通して、誰にとっても生きやすい社会を実現するーそのための基盤をご一緒に共有するのが「サークルズおとなセミナー」です。

サークルズおとなセミナー
わたしたちは子どもの頃から“交通安全教育”として繰り返し交通ルールを学んできました。しかし「人との交流安全」について学ぶ機会はありませんでした。しかし、人との関係性において、からだとこころの距離感で悩んだり、葛藤しつつ相手のペースに巻き込まれてしまったり、自分を押さえて我慢してしまったりする経験は誰もが少なからずあるのではないでしょうか。
そんな状況だからこそ、
サークルズプログラム®で、自分を肯定的に捉え、周囲の人とどのくらいの距離感で、どんなコミュニケーションをするのかー社会的役割・親密さの度合いによって相応しいコミュニケーション(「触れる」・「話す」・「頼る」)を視覚的・体系的に学び、理解することで“人との交流安全”を実現します。
サークルズプログラム®は「けんり」(基本的人権)と「バウンダリー」がベース
私たちCAPセンター・JAPANが提供するサークルズプログラム®は、「けんり」と「バウンダリー」がベースです。
子どもの身近なおとなが「けんり」と「バウンダリー」について共通認識を持って、具体的に、一貫性を持って継続して子どもと関わり、子どもは「相互性・尊重・同意」の経験を安心・安全に積み重ねられるーそんな環境づくりが「サークルズおとなセミナー」の目的です。「サークルズおとなセミナー」は、おとながロールモデルとしてサークルズの考え方を日常で活用していくための共通認識を持ち、基盤を整える時間です。

“人との交流安全”は誰にとっても重要なテーマ
学校、特別支援学校、児童養護施設や障がいのある子どもの入所施設、学童保育などでの実施を想定てプログラムをデザインしています。放課後等デイサービス、こども食堂や子どもと関わる現場だけでなく、事業所や企業でも役立てていただけるものと確信しています。
これまでにサークルズおとなセミナーを実施、あるいはご参加いただいた方の活動分野

サークルズおとなセミナーの内容
基本は120分バージョンで、サークルズプログラム®の概念を学び、バウンダリーを自分事として捉え、参加者同士の気づきから学びを深めていきます。サークルズの考え方を日常で活用するためのアイディアを広げる、体験型の講座です。

※いずれも交通費は別途必要です。
※30人以上の場合は、資料代300円として一人300円をセミナー料金に加算します。
※セミナー料金についてはご相談も承りますので、お気軽にお問い合わせください。
サークルズおとなセミナー参加者の声―アンケートから―


実践するのは、CAPスペシャリスト!
まず、関西のグループを中心として実践をスタートします。
2026年度からはサークルズ子どもワークショップの実践もスタートします!
サークルズプログラム®に取り組むのは、実践者養成講座を修了したCAPスペシャリスト。CAPプログラムに加え、グループの取組みとして、CAPセンター・JAPANと覚書を交わして、普及に努めていきます。2025年度以降も実践できるグループを増やし、各地で積極的な取組みを展開していきます。2026年度からはサークルズ子どもワークショップの実践もスタートします!

サークルズプログラム®についてのお問い合わせ、サークルズおとなセミナー等の実施に関するご相談は、CAPセンター・JAPANまでお気軽にお寄せください。
サークルズおとなセミナーの広報用パンフレットはこちらからサンプル版をダウンロードすることができます。














