参加者の声( 子どもの声 おとなの声)

CAPワークショップに参加した子ども、教職員、保護者のワークショップ直後のアンケートやその後寄せられた感想などをご紹介します。CAPプログラムを通して、おとなは子どもの視点で子どもの育ちを支援すること、子どもたちは自分を大切にすることを学んでいることが読み取れます。
 

子どもの声

小学1・2年生

◆ しらない人とはなすときは、うで二つぶんはなれることや、ともだちがいやなことをしたら、いやだということがわかりました。よかったです。

◆ にんぎょうげきをやってくれたら、よくわかったよ。すごくおもしろかったし、ほかのがっこうでもやってください。おねがいします。

◆ へんなひとにさわられたから、かんだ。学校のかえりに、へんな人につけられたけど、にげました。

◆ 前はいじめられていたけど、もう「いや」と言えるようになったよ。

◆ いとこの中学生の人に、けられそうになったとき、「やめて」と言えた。

◆ おにいちゃんにいじめられて、「やめて」っていったらやめてくれた。

◆ あんまりいじめられなくなった。

◆ ともだちに「いや」っていえるようになった。先生としゃべれるようになった。

◆ げきのこと さいしょのげきは『あんしん・じしん・じゆう』がなかった、つぎのげきは『あんしん・じしん・じゆう』があってとてもよかった。

 
小学3・4年生

◆ 前まではじしんがなくて先生やおとなに言えなくて、言ったらいやに思われるかなと思ってたけど、CAPの話をきいてじしんをもてて、今ではいやなことがあったらすぐにおとなに言えるようになった。

◆ 自分はクラスの中でもいじめや、いじわるなどにあいやすいです。今は自分で守ることができるようになって、前向きになれました。次は友だちの役に立てるようにがんばれています。
おとなに気軽に相談出来たのは初めてで、気分が楽になった。

◆ 特別に出す声をはじめて知りました。活用したいです。友だちが助けてほしそうだったら、助けたいです。劇に出て気持ちがわかりました。

◆ ぼくがもしいじめをしたらどうしたらいいかをきいてくれてありがとう。ぼくは気分が良くなりました。不安がちいさくなりました。今のきもちは自由になりました。

◆ 相談する事がどれだけ大切か分った。自分の身を守る方法が分ったと思う。

◆ ともだちといっしょに言えば、言えるんだなと思った。

◆ 心が元気になった。

◆ 前よりも友だちともっと仲よくできるようになった。

◆ みんな「こうしたい!」と言っていて、私は今まで「もう少しちがうのがいいな」と言うことができなかったけど、CAPではっきり「いやだと言っていいよ」と聞いて、私は初めて「いやだ」と自分の意見が言えたのでよかった。

 
小学5・6年生

◆ クラブで監督から暴力や暴言を振るわれ、やめたいと思っていて親に言ってもダメと言われたので、もう一回お願いしたいと思いました。

◆ 私が思った事は、どんなにこわくてもいやだと言うことがとても大切だと分かった。今、すごく気になる(イヤなこと)があるので今日の話をきいて、おかあさんに言おうと思った。

◆ ぼう力というものは、なぐったりけったりすることだと思っていたけれど、「言葉」などもぼう力になるなんて、おどろいた。げきもおもしろくて、さけび声もおそわったし、じぶんのためになった。たのしみながらの勉強だったので、興味がもてた。

◆ ぼくは、あの話を聞いて、命って大切なんだなーと思った。人間は、『安心・自信・自由』がなくなると、人間はどうすることもできなくなるんだなぁと思った。CAPは子どもぼうりょく防止のことで、さいごにそうだんしたけれど、すごくわかりやすくいいことを言ってもらった。『安心・自信・自由』この3つはすごく大切で、うばわれたくないものと思った。

◆ 習い事から5時くらいに帰っていて、知らない男の人が話しかけてきて、腕2本分くらい広げて話をきいていた。手をつかまれそうになって、ばーっ!と逃げた。

◆ あまり人のいやがることを言われたり言ったりしなくなった。おとなに話すのはチクリじゃなくてそうだんってわかってよかった。

◆ 何かいろんなことに、ちょうせんできるようになった。

◆ CAPの授業が終わったら、なんか気持ちが楽になった。

◆ 私は、『けんり』ということばをしらなくて、CAPの人におしえてもらえて本当によかったです。私は友だちにわるぐちとか言ったりするから、CAPの人におしえてもらったら、なんだか「もうわるぐちなんかいわないぞ」という気持ちになりました。

◆ 今までは、友だちがいやなめにあっても、自分は関係ないと思っていたけど、これからは友だちの力になっていきたいと思った。

 

中学生

◆ これからの世の中で男だから女だからと決めつけていくことはないんだと思った。

◆ 小学生の時、いじめの相談をしたら、「長く放置しているあなたのせい」と言われて悩んでいたが、CAPを受けて「されてる子は悪くない」と聞きよかった。
人の気持ちがわかるようになって、友だちの相談にのれた。

◆ 一番大切なこと。「私には『権利』がある。私以外に持っていなくて、とってはいけない」。 話を聞いていると、あっそうなんだって思えることが、たくさんあった。人に話すこと、「いや」と言うこと、助けてあげること、これも私と友達などの『権利』を守ることなんだ。私だけじゃなくて、友達のも守らなくちゃね。

◆ 小学校の時にもCAPの人が来て、同じ事を聞いて、改めて、よく理解できたので、自分がもしこういう立場になったりしたら、相談、いや、逃げたりすると思います。そういった中でとても役立てれるので良かったです。

◆自分は友だちの力にはなれないとずっと思っていたけれど、CAPに参加して自分も友だちの力になれるんだ!とわかって、それからは友だちの相談にのるようになった。そうしたら、前より友だちと仲良くなれたような気がして、嬉しかった。

 


おとなの声(アンケートから)

保護者

◆ 保護者全員が参加できたら、子どももより安心できると思う。

◆ 子どもに、家庭だけでなく、学校や地域、相談機関、相談できる場所はたくさんある事、いざとなったら逃げても良いという事を伝えたいと思いました。

◆ 心に留めておきたいと思うことがたくさんありました。本当に良かったです。娘はまだ小さいので、今からできることを積み重ねていざという時に相談できる存在でいられるように、また、娘自身が自分で自分を守れる強さを持てるように共にありたいと思います。 

◆ 子育てでイライラすることや反省することも多いが、子どもも自分とは違うひとりの人間として尊重して自分を大切に出来る人になってもらいたいので、CAPで学んだことを生活で活かしていきたい。

◆ 息子が「下校時に嫌なことをされる」と言ってきた時、私もCAPワークショップを受けていたので、「教えてくれてありがとう。嫌だと言っていいんだよ」と言ったら、「今日はきちんと言えたんだ!!」と先日言ってきました。親子でCAPを受けていたので、NO・GO・TELLについて親子で話すことができ、息子が自信をもって「いやだ」と言うことにつながったと思います。

◆ 小1の娘が祖母の家の庭で遊んでいたとき、男の人に声をかけられて連れ去られそうになりました。体中を使って暴れて逃げ、家に入って親にそのことを話したので、警察に連絡することができました。警察の人には、幼稚園で話を聞いていたからできたと話していまた。

◆ 小6の娘が知らない人に連れて行かれそうになったが、幸い防犯ブザーを鳴らし、手を振り払い、大声をあげて逃げ切って大事に至りませんでした。小1の時にCAPで学んだことがとても役に立ち、実際の場面でもそれができたのだと思います。娘はすぐ私に話してくれたので、私も学校と警察に連絡し、被害届を出すことができました。

◆ 息子が中2の時、いじめにあい、教室・部活動に行けなくなりました。「おとなに言う事は告げ口じゃない」という事をCAPで学んでいたので、私にちゃんと話してくれました。私も2人の子どもの親として、CAPを3回受けていたので、まずは息子の話を聞き、受け止め、どうしたいのか、どうしていこうか、たくさん話をしました。学校へも相談でき、思ったより早く解決できました。

◆ 父親である僕が子どもの権利をとっていたことがわかりました。ありがとうございました。

◆ 小3の姉が数カ月前から「学校へ行きたくない」ということを言っていたのに話をきかず、「頑張って学校に行きなさい」とばかり言っている自分に気付いた。今日は子どもの話をしっかりと聞こうと思い、CAPで習ったとおりにすると、子どもの口からあふれるように言葉が出てきた。学校で辛いことがたくさんあったと言う。「うん、うん」とただ聴いていただけなのに、気持ちを全部吐き出してすっきりしたのか、次の日子どもは元気よく学校へ行った。

 

教職員

◆ 子どもたちが正しい知識を得ることで、自分の身を守れることがあると改めて思った。

◆ 安心、自信、自由は大切で、プラス言葉のシャワーをどんどん浴びせていきたいと改めて思った。自尊感情を高める「自分を大切にする」という声かけを知ることができたので教室でも使っていきたい。

◆ 子どもの心を安心させるための具体的手だてを聞くことができ、気をつけてみようと思う機会になった。

◆ CAPで幼い子どもも性的虐待の被害にあうことを知りました。子どもワークショップ後、4歳児が職員に性的虐待を打ち明けたので、通告が必要と判断し、通告しました。姉妹とともにその子は保護されるに至りました。改めて前もって知識を持つことの大切さを実感しました。

◆ 教職員ワークショップで学んだこと-日頃から子どもにどうしたいのか、どう思っているのかを尋ねることを心がけると、子どもたちから意見が出て、クラスの雰囲気がとても変わった。とても良い状態で小学校を送り出すことができた。

◆ 保育園で保護者向けワークショップを実施するにあたり、「子どもに否定的な言葉かけを頻繁にする保護者がいるので、保護者が不安を抱えているのではないかと心配している」と伝えたところ、CAPワークショップではエンパワメントの話を具体例を通して丁寧に伝えてもらった。終了後、保護者がすぐに担任に相談しに来られた。

◆ 以前からずっとくっつき、側に寄ってくる児童がいたがその理由がわからず、子どもワークショップの前にCAPスタッフと共有していた。その児童がトークタイムでCAPスタッフに、家の中での暴力の話をし、子どもの許可をとってつないくれたので、児童と話すことができた。

◆ 「いやだと言っていいんだ、逃げてもいいんだ」それは悪いことではないとわかって安心した子どもも多かったようです。

◆ 子ども同士のトラブルが起こり、話し合いをもった時に、安心・自信・自由の言葉を思い出すようにアプローチすることで解決できました。

◆ ワークショップの後は、クラスの雰囲気がよくなります。自分の身を守るだけでなく、「友達の力になる」ことを意識できるようになるからだと思いますし、そういう場面が多くみられるようになると感じます。

◆ 学校帰りに自転車に乗った人からつかまれそうになりましたが、走って近くの家のドアをたたき、助けを求めることができました。

◆ 10年前、1人の担任としてCAPを受けた。その時、子どもの安心・自信・自由を奪っていたことが、あったかもしれないと感じた。それ以降は、気をつけて子どもの権利を尊重しながら、対応している。

◆ 教職員ワークショップで、虐待・通告について話を聞いた。その後、校内で問題が発生したとき、ワークショップでの言葉に背中を押され、児童相談所に通告できた。

◆ CAPの授業がきっかけとなって、学校生活や家庭での出来事を改めて、振り返ることができたと思います。その中で、辛いことや哀しいことがあったら我慢せず身の回りのおとなに進んで相談しようとする子が増えたように感じます。

 

社会的養護のもとに暮らす子どもへのCAPプログラムの子どもの声・おとなの声は、社会的養護のもとに暮らす子どもへのプログラムのぺージをご覧ください。

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