作詞家・作曲家の思い
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STAFF
早速ですが、「チャイルドビジョンのうた」CD化プロジェクトを応援してくれる皆さんへのメッセージからお願いできますか?いんこ
今はyoutubeの普及で音楽は無料で楽しめるようになっています。でも、音楽、曲作りにはやはり資金が必要です。スタジオ代、かかわる人の労働力、費やす時間、CDのプレス代、ジャケットやWEBのデザイン。音楽家ががんばって曲を作っても、世に出せなければ意味がありません。できるだけ早く、この曲が発表できるように全力を尽くします。そして、ご寄付いただいた方、本当にありがとうございます。お力添えは決して忘れません。STAFF
ありがとうございます。私たちにとっても、さいとうさんのお力添えがあってのCDづくりです。この曲を世に出すことを決して諦めずに取り組んでいきます。ところで、「チャイルドビジョンのうた」のお話があった昨年の夏、「やってもいいよ」とOKしてくれた決め手は何でしたか?いんこ
それはきっと、自分がお母さんだからだと思います。STAFF
やはりお母さんとしての経験が生きているのですね。「チャイルドビジョンのうた」を書いている間はどんな思いで過ごされてましたか?いんこ
子どもがこんなふうに言ったり行動したりするのは、こんな理由なんだろうなあ、そんな思いで歌詞を書きました。娘が小さな時のことを思い出しながら、もっと、いろんな事にゆっくりつきあってあげればよかったなって少しおもったりして。STAFF
ところで、作詞をお願いするにあたって、我々から幼児期の子どもについて、CAPについての資料をお渡ししたと思うのですが、ご苦労されました?また詞はどこでどんなふうに生まれましたか?いんこ
そうですね。資料をいただいてから書き出すまで、いつもより時間がかかりました。いっぱい考えました。どこ?はもちろん自分のPCの前です。STAFF
『ぼくの虹』現在はデモ版ですが、完成版はどうなりそうですか?いんこ
スタンダードになってくれるといいなと思います。歌詞に出てくる主人公より少し大きい男の子が歌ってくれるといいな。 -
STAFF
ハワイ、東北、韓国…幅広いご活躍。 CAPセンター・JAPANは関西にありますが、在京の「チャイルドビジョンのうた」スタッフが、協力をお願いしたのは昨年のちょうどこの季節のことでした。お忙しいなか快諾いただいた決め手はどんなことでしたか?勝誠二
子ども達のキラキラが大好きだからです。子ども達がおとなのようにいろんな事が出来ないのは、そのやり方を知らないからです。だからおとなが教えてあげる必要があるんです。躾とか教育といったことですね。だけどおとな達が知らない(忘れてしまった)世界もあるってことを、子ども達は教えてくれるんです。「チャイルドビジョン」はそれを教えてくれました。STAFF
「チャイルドビジョンのうた」の曲に込めた思いとは?勝誠二
優しいメロディで伝えられるよう考えました。ポップで元気にというのも考えましたが、優しくて、聴く人にそっと寄り添うような歌をイメージしました。聴いていて安心できるような。そして聴いてくれた皆さんがそれを口ずさんでくれたら嬉しいです。STAFF
『ぼくの虹』の曲は、どのような状況で生まれましたか?勝誠二
まず、さいとういんこさんから歌詞をいただきました。それを眺めながら曲作りを始めました。言葉(歌詞)はすでにそのメロディを持っているんです。僕はそれを間違わないようにひとつひとつ拾い上げて行く作業をするだけなんです。分かりやすくて素晴らしい歌詞だと思いました。STAFF
言葉はメロディを持っている…。素晴らしい表現! その『ぼくの虹』、現在はデモ版ですが、完成版はどのようになりそうですか?勝誠二
できれば生楽器をふんだんに使えたらいいなと思っています。生楽器をたくさん使うと、もっと優しい柔らかなイメージになるからです。歌うのは小学生の男の子かな。でも大人の女性もいいな。デモバージョンの僕の歌も悪くないでしょ?(笑)STAFF
もちろん良いです(笑)。
「子どもたちには、世界は美しくて、人生は素晴らしいものだと伝えたい」
学生時代から女性バンド・タンゴヨーロッパのボーカリストとしてプロ・デビュー。解散後はソロ活動を経て作詞家に転身。結婚出産後は『おかあさんといっしょ』『みんなのうた』(いずれもNHK)などに詞を提供して大活躍のさいとうさん。子どものリアルな日常を描く「おかあさん作詞家」としての名声(!)を決定づけたのは、2012年に『みんなのうた』でオンエアされた「6さいのばらーど」(歌・ゆーゆ)でした。そんなさいとうさんに作詞を担当していただくことが決まったとき、「チャイルドビジョンのうた」チームは、小躍りして喜んだものです。何しろこちらの主人公も6歳という設定でしたから。さて『ぼくの虹』の詞が公開されてから約1ヶ月、「素晴らしい詞」「がんばって」との激励の声が多数寄せられています。まずは、そんな皆さんへの心境から伺います。
「おとなの皆さんに聴いてほしいです。 忘れていた事を思い出すきっかけに」
『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ)の「機関車トーマス」(歌・戸田恵子さん)や『クレヨンしんちゃん』(テレビ朝日)の「君には愛が溢れてる」(歌・BBクィーンズ)など、子どもたちが大好きな曲をつくる人として有名な勝さんですが、5月末にはハワイのグラミー賞といわれる『ナ・ホク・ハノハノ・アワード』のインターナショナル部門に、昨年のアルバム『J』がノミネートされました。それは勝さんに一肌脱いでいただいた「チャイルドビジョンのうた」チームにとっても光栄なニュースでした。おめでとうございます。そして、ありがとうございます。というわけで、曲の生みの親である勝誠二さんへのインタビューは、ほんわか祝賀ムードのなかスタートしました。