日本のCAPは25周年を迎えました

- 毎年10万人以上、これまで568万人以上の方に 19万回以上CAPプログラムを届けてきました -
2020年11月、日本のCAPプログラム実践は25周年を迎えました。
皆さん、ご支援をありがとうございます!
 

25年前―1995年

1995年11月に日本で初めて CAP 活動の実践者(CAP スペシャリスト)を養成する講座が広島・大阪・東京で実施され、各地でCAPグループが次々に発足し、CAP プログラムを提供するようになって四半世紀。
振り返ってみると、1978年にアメリカオハイオ州コロンバスのレイプ救援センターでCAPプログラムが誕生した背景には、それまでの人権運動や女性への暴力、そして子ども虐待への認識の広がりなどの流れがありました。そのなかで、子どもたちが社会構造なかで、暴力に対する脆弱さを持たされている事実に目をむけ、有効な対応策として様々な分野の専門家が知恵を出し合いCAPプログラムの原型が生み出され、さらにプログラム実践で出会った子どもたちの声によって現在の形になっていきました。

そのアメリカでのCAP 活動に携わっていた森田ゆりさんによって日本にCAPプログラムが紹介されたのは1985年。そこには子どもたちの問題行動や非行の背後にある子ども虐待に目をむけ、予防の必要性を感じていた人たちの尽力がありました。
その後、子どもをめぐるさまざまな事件・出来事、1990年には児童虐待相談対応件数の全国集計がスタートし、児童福祉分野の虐待への関心の高まりの中、いじめを起因とする子どもの自死が相次ぎ、子どもの権利条約批准にむけた運動が高まり、1994年の「子どもの権利条約」を批准といった動きが1995年の CAP スペシャリスト養成講座につながっていきました。
 

活動を後押ししてくれたもの

活動が始まった後も、いじめ、虐待、体罰、誘拐など子どもがさまざまな暴力の被害にあう出来事が起き、そのタイミングで私たち CAP への問い合わせが増えるという現象が起きました。園や学校単位での依頼から発展し、委託事業として実施する自治体も増えていきました。現在、都府県・市区町村からの委託事業は50を超えています。
私たち CAPの活動は被害を受けた当事者の子どもたちのそのときには届かなかったSOS の声と子どもへの暴力防止という社会課題を解決したいというおとなたちの思いに後押しされて 25年を迎えたといっても過言ではありません。
皆さん、ありがとうございます。
 

社会課題—子どもへの暴力防止

この 25 年のなかで、多くの市民が子どもへの暴力の報道に“社会のなかで子どもの置かれている状況”に関心を寄せ、子どもの命が失われる事件が相次ぐ中で大きな動きとなり、少しずつ法律は整備されていきました。やっと、社会課題として子どもへの暴力に取り組む必要性が、社会の共通認識となりつつあります。
25年前、活動を始めた当初、おとなワークショップで「子どもには権利より、義務を教えるべき」「子どもに権利なんか教えたらわがままになる」という意見が出ていたことを思い出します。それはけっして遠い昔のことではなく、今もなお、「子どもだから」という “子ども差別”の意識は根強く社会の根底に横たわっていることを感じています。そこに「コロナ禍だから」が加わり、子どもたちの安心・自信・自由は脅かされています。団体がめざす「子どもが自分の大切さを実感する社会」の実現には道半ばです。
 

歩みをとめない

25 年間、子どもの権利を基盤とする CAP プログラムを通して、多くの子どもの声を聴いてきた私たちは改めて子どものアドボケイトとして、子どもの視点に立った活動を続けていかなければとの思いを新たにしています。今年度からスタートした第2期中期計画でも4つの柱の一つに子どもアドボカシーの日常化・当たり前化をめざす「子どもアドボカシー推進事業」を上げ、積極的に取り組んでいきたいと思っています。
コロナ禍でわたしたちも活動の困難さに直面しており、新しい形・新しいアプローチを創意工夫してくことが求められています。子どもが自分を大切な存在と思う社会の実現にご協力ください。皆さん、これからも、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。


 

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