参加者の声(おとな・子ども)

CAPプログラム実施直後のアンケート、もしくは後日伺ったお話を掲載しています。予防教育は、数値で効果を示すことが容易ではありません。なぜなら、新聞記事に掲載される事件などは起こってしまった出来事であり、未然に防げたことは記事にはなりにくいからです。そのため、CAPプログラム参加者からCAPグループに寄せられる声は、CAPの効果を示すひとつの指標と捉え、情報を集積し、全体で共有しています。

保護者の声

(実施直後のアンケートから)

●子どものころに優しい言葉をかけてもらったことがないので、自分も子どもに声をかけられないという思いがありましたが、おとなワークショップで「子どもの話の聴き方」を聞いて、今日帰ったら子どもに話しかけようと思いました。
●今回でおとなワークショップを受けるのは3回目ですが、何度受けても子どもの接し方について考えさせられます。初めて聞いた時から、子どもの言葉に耳を傾けるようになりました。兄の弟への暴力がありましたが、兄が話しかけてきたときには、顔を見ながら話を聴くようにしたところ、落ち着いてきました。それがあって、子どもが「お母さん!」と話しかけてきたときには、顔を見ながら話を聞くようにすることを大切にしています。

 
(後日伺ったお話から)

●就学前おとなワークショップに参加し、子どもの心に寄り添い、気持ちを聴く練習をした。小3の姉が数カ月前から「学校へ行きたくない」ということを言っていたのに話をきかず、「頑張って学校に行きなさい」とばかり言っている自分に気付いた。今日は子どもの話をしっかりと聞こうと思い、CAPで習ったとおりにすると、子どもの口からあふれるように言葉が出てきた。学校で辛いことがたくさんあったと言う。「うん、うん」とただ聴いていただけなのに、気持ちを全部吐き出してすっきりしたのか、次の日子どもは元気よく学校へ行った。
●通学途中に友だちにいやなことをされた娘が帰宅後話した。CAPおとなワークショップで傾聴トレーニングをしていたので、自分なりに実践してみたところ、子どもの立場を大切に冷静に聴けた。できる事を考えたところ、後日その子どもからの嫌がらせはなくなった。より良い話の聴き方を学んでいてよかった。
●10年近く小学4年生にCAPを継続実施しています。中学校区の各校PTA役員と先生方の会議で、「CAPを実施している小学校から来ている生徒はいじめる子が少ない」という評価を中学校の先生からいただきました。10年経ってCAPの評価がやっとこういう形で出るものかと改めて思いました。予防教育は続けてこそ有効なのだと確信を持つことができました。

教職員・行政の方の声

(実施直後のアンケートから)

●虐待の早期発見はいじめにも関わる重要なことだと理解した。まず、子どもの様子など日常の観察は連携して取り組むべきだと思った。
●教師には子どもたちの権利を守りながら、学校生活を有意義なものにしていく責任があるが、今日の話で子どもたちの権利を守っていく自信が少しできた。
●エンパワメントの関わりをするという言葉がとても心に残った。常に心の中においてこれからも子どもたちと関わっていきたいと思った。家庭での問題も話せるような子どもとのつながりを日頃から作っていけるようにこれからも努めていきたい。
●CAPプログラムが保育の中で活かせる部分がたくさんあると思う。自分が大好きな子どもになってほしい!という思いで子どもたちに関わっていきたい。
●子どもの最善の利益を常に考え、色々な角度から子どもの背景をとらえ、子どもたち一人ひとりに「自分は大切だ」ということを伝えていきたい。
●虐待がおとなの視点から見るのと、子どもの視点から見ることの違いがよくわかった。しつけで手をあげる言い訳にすることはよくあると思う。まだまだ、そういう人は多いと思う。
●いじめや虐待についてよく報道されているが、ひとりで考えていても(どこからがいじめなど)考えがまとまらなかった。ワークショップでたくさんの人の意見を聞けて少しずつ整理ができてきたように思った
●人権の伝え方が分かりやすかったし、虐待に関する研修を行っているのでとても参考になった。(行政人権担当)

 
(後日伺ったお話から) 

●CAPワークショップ実施後、子どもたち数名が「校長先生、聞いて」と相談に来た。CAPで「校長先生に相談してもよい」と聞いてやってきたようだ。子どもたちに担任の先生だけでなく、校長先生にも、他の先生にも話していい、ということを伝えるよいきっかけとなった。
●子どもワークショップの直後、子どもたちの中でトラブルが起きたが、さっそく『あんしん・じしん・じゆう』を使い、子ども同士で解決していた。
●子どもの様子がおかしいので、子どもとゆっくり話をしたら、性的虐待の被害にあったことが明確になり、介入し、専門機関で取り組むことができた。子どもが昨年CAPを受けていたから、話がしやすかった。
●昨年、本校3年生がCAPのワークショプを受け、今年度担当をしています。おとなが話しを聞く姿勢を見せれば「いやだったこと」を素直に相談してくれるのだなと大変実感しております。

施設職員の方の声

(実施直後のアンケートから)

●日頃子どもに対して、それぞれが持っている権利についてじっくり話をする機会がないため、CAPプログラムは子どもにわかりやすく、自分の権利を守る方法を学ぶ場としてとてもよい。
●子ども達にとって、一番土台となる権利(安心・自信・自由)があってこそ、子どもの心のエネルギーが満たされるものだと思います。子ども達がこの権利を忘れないことで、自分を大切に思え、また他人のことも大切に思えるのだと思います。
●施設では、2歳児くらいの小さな子どもも、おとなは敵で、おとなから自分を守らなければならない経験をしてきている。施設職員が「おとなは子どもの味方。みんな大好き」とがんばってたくさん伝えても、子どもたちの警戒心はなかなかとれていかない。その関わりに、外から来たおとなの人たちも「おとなに相談したら力になってくれるよ」と“おとなは子どもの味方” であることを伝えてくれるという両方があって子どもたちの中に(やっぱり職員の言うことは本当なんだ)という確認がとれて、おとなへの信頼感が生まれるように思う。
●CAPで教わったことは、生活の中で話題にしたり、問題行動の際指導のひとつとして活用できると思いました。

 
(後日伺ったお話から) 

●否定的な言葉でなく、肯定的な言葉で声をかけることにより子どもの行動が変わってきた。何よりも、肯定的な言葉をかけている時の職員の心持ちが否定的な言葉がけをするより、ずっと穏やかになった。
●おとなでもうまく説明しにくいものですが、プログラムを受けた子どもたちは「権利」をよく理解していました。その為、子ども同士のトラブルでは「相手の子の権利守られてた?」と言うと、スッと子どもたちに入り子ども自身で考えて理解することができていました。
●普段自分のことを話さない子ども達が、何人も自分の過去のことを長々と話す姿に驚きました。子どもは話したいんだ…と痛感しました。子どもが話したいと思えるおとな、信頼できるおとなになりたいと思いました。

 


子どもの声(アンケートから)

小学1・2年生

◆ CAPでべんきょうして、すこしじしんがでてきました。しらない人とはなすときは、うで二つぶんはなれることや、ともだちがいやなことをしたら、いやだということがわかりました。よかったです。

◆ にんぎょうげきをやってくれたら、よくわかったよ。すごくおもしろかったし、ほかのがっこうでもやってください。おねがいします。

◆ へんなひとにさわられたから、かんだ。学校のかえりに、へんな人につけられたけど、にげました。

◆ まえ、おじさんが「のこぎりで切ったろうか」と言ったけど、走ってにげたよ。

◆ 前はいじめられていたけど、もう「いや」と言えるようになったよ。

◆ いとこの中学生の人に、けられそうになったとき、「やめて」と言えた。

◆ おにいちゃんにいじめられて、「やめて」っていったらやめてくれた。

◆ あんまりいじめられなくなった。

◆ ともだちに「いや」っていえるようになった。先生としゃべれるようになった。

◆ げきのこと さいしょのげきは『あんしん・じしん・じゆう』がなかった、つぎのげきは『あんしん・じしん・じゆう』があってとてもよかった。

 
小学3・4年生

◆ 相談する事がどれだけ大切か分った。自分の身を守る方法が分ったと思う。

◆ ともだちといっしょに言えば、言えるんだなと思った。

◆ CAPをする前、5年生にいじめられていたけど、でも助かったよ。

◆ いやなことを言われたどうきゅうせいに、やめてもらった。

◆ 心が元気になった。

◆ 自分がわるいところがあったり、そういうところがあると気づけたのでなおせる!

◆ いやなことがあったら、すぐ言えるようになった。

◆ 前は自信をなくしていたけど、話を聞いて自信がでた。

◆ いやな言い方をした人に、「なによ!」と言えるようになった。

◆ 人にいやがることをしなくなった。

◆ 前よりも友だちともっと仲よくできるようになった。

◆ 学校でお店やさんをすることになって、みんな「こうしたい!」と言っていて、私は今まで「もう少しちがうのがいいな」と言うことができなかったけど、CAPではっきり「いやだと言っていいよ」と聞いて、私は初めて「いやだ」と自分の意見が言えたのでよかった。

 
小学5・6年生

◆ 私が思った事は、どんなにこわくてもいやだと言うことがとても大切だと分かった。今、すごく気になる(イヤなこと)があるので今日の話をきいて、おかあさんに言おうと思った。

◆ ぼう力というものは、なぐったりけったりすることだと思っていたけれど、「言葉」などもぼう力になるなんて、おどろいた。げきもおもしろくて、さけび声もおそわったし、じぶんのためになった。たのしみながらの勉強だったので、興味がもてた。

◆ 今日CAPがあった。私はきゅうしょくの前の相談(トークタイム)が、最もやくにたった。私は友達のことを相談した。内容はちゅういについてだった。私はある人に、人より4倍くらいよけいにちゅういされる。このことはすごくいやだったけれど、親に言うと心配すると思い、言ってなかった。けれど今日はじめて自分以外の人に言えた。CAPの人は私が「やめてほしい」ということをうまく言えるようになるまで、ずっと私といっしょに練習してくれた。このようなことをしてくれたのはCAPの人だけだったので、うれしくて泣きそうにもなった。だからこんどちゅういされたら、CAPの人と練習したようにがんばりたい。『安心・自信・自由』がつかめた。

◆ ぼくは、あの話を聞いて、命って大切なんだなーと思った。人間は、『安心・自信・自由』がなくなると、人間はどうすることもできなくなるんだなぁと思った。CAPは子どもぼうりょく防止のことで、さいごにそうだんしたけれど、すごくわかりやすくいいことを言ってもらった。『安心・自信・自由』この3つはすごく大切で、うばわれたくないものと思った。

◆ 公園で遊んでいて酔っぱらいのおじさんに、「出ていけ」「殺すぞ!」って言われたけど、みんなで「いや!」って自信を持って言えた。

◆ 知らないおじさんが、ついてきて恐かったとき、思い切って走ってのがれた。そして大声を出したら、ついてこなくなった。

◆ 習い事から5時くらいに帰っていて、知らない男の人が話しかけてきて、腕2本分くらい広げて話をきいていた。手をつかまれそうになって、ばーっ!と逃げた。

◆ あまり人のいやがることを言われたり言ったりしなくなった。おとなに話すのはチクリじゃなくてそうだんってわかってよかった。

◆ けんかしそうになったけど、『3つのけんり』で仲直りできた。

◆ 人の気持ちがわかるようになった。

◆ 勇気がでてきた。

◆ 友だちの相談にのれた。

◆ 何かいろんなことに、ちょうせんできるようになった。

◆ CAPの授業が終わったら、なんか気持ちが楽になった。

◆ 今まで変な人に会ったのは1回だけで、そのとき自分の逃げ場がなくなるほど怖かったけど、CAPを受けて自信が持てた。

◆ 私は、『けんり』ということばをしらなくて、CAPの人におしえてもらえて本当によかったです。私は友だちにわるぐちとか言ったりするから、CAPの人におしえてもらったら、なんだか「もうわるぐちなんかいわないぞ」という気持ちになりました。

◆ 今までは、友だちがいやなめにあっても、自分は関係ないと思っていたけど、これからは友だちの力になっていきたいと思った。

 
中学生

◆ 一番大切なこと。「私には『権利』がある。私以外に持っていなくて、とってはいけない」。 話を聞いていると、あっそうなんだって思えることが、たくさんあった。人に話すこと、「いや」と言うこと、助けてあげること、これも私と友達などの『権利』を守ることなんだ。私だけじゃなくて、友達のも守らなくちゃね。

◆ 小学校の時にもCAPの人が来て、同じ事を聞いて、改めて、よく理解できたので、自分がもしこういう立場になったりしたら、相談、いや、逃げたりすると思います。そういった中でとても役立てれるので良かったです。

◆自分は友だちの力にはなれないとずっと思っていたけれど、CAPに参加して自分も友だちの力になれるんだ!とわかって、それからは友だちの相談にのるようになった。そうしたら、前より友だちと仲良くなれたような気がして、嬉しかった。