発達段階に応じたプログラム

CAPプログラムは子どもの発達段階や環境・ニーズ等により、5種類が準備されています。プログラムは、ワークショップ(参加型学習)形式をとっています。特に子どもワークショップは、知識を中心に教え込む従来の学習形態と異なり、どの発達段階においても参加者である子どもが主体となり、ロールプレイ(役割劇)を通して、楽しみながら自ら考え、話し合い、ロールプレイ(役割劇)に友だちを助ける役割で参加するという形で進んでいきます。いわゆるアクティブ・ラーニング「課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習」です。
※各プログラムのトップに書いている年齢はあくまでも目安です。


3歳~8歳 CAP就学前プログラム

CAP就学前プログラムは、およそ3歳から8歳の子どもたちが対象です。 CAP小学生プログラムの内容を基に、幼児期の発達段階に適した時間(20分~30分)・日数で提供します。 「けんり」「あんしん」「じしん」「じゆう」といった抽象的な概念の言葉を理解しやすいように、写真や歌、人形などを使い、虐待や暴力というテーマを怖がらないで楽しく学び、漠然と抱いている不安を、安心に変えていく工夫を行っています。


9歳~13歳 CAP小学生プログラム

主として小学校3年生以上に提供しているこのプログラムは、ロールプレイ部分と話し合いの部分に分かれています。「権利」(人権)について学んだ後、特別に大切な3つの権利“安心・自信・自由”を奪われるロールプレイを演じ、その後話し合い、権利を奪われたときの気持ちや何ができるかを一緒に考えていきます。
そして、その話し合った方法を取り入れて、今度は権利を守ることができるロールプレイを行います。子どもたちは友だちを助ける役割で参加します。


13歳~15歳 中学生暴力防止プログラム

中学生暴力防止プログラムは、日本におけるティーン向けのCAPプログラムとして、ICAPの承認を得て、森田ゆりさんが開発したプログラムです。日本の中学生の状況を考慮し、子どもたちと一緒に考えながら、 自由な意見や気持ちの発言をとり入れて進めていきます。そのために、最初に正しい答えや間違った意見はないこと、どんな意見も尊重されることを強調します。ワークショップの中で自分の気持ちを人に伝える、人の気持ちを聴くという練習もします。子ども同士の助け合い-ピア・サポートを勧めていきます。


障がいのある子どもたちへのプログラム

障がいのある子どもたちには、従来のCAPプログラムを、障がいの特性・ニーズにあわせて工夫して提供します。たとえば、視覚障がいのある子どもへは、状況の説明を加えたり、音を効果的に使ったりなどします。聴覚障がいのある子どもへは、文字カードを使用したり、はっきり話す、表情やジェスチャーを豊かにするなどに注意し、手話を使う場合もあります。
また、知的障がいのある子どもたち(軽度~中程度)を対象とする「スペシャルニーズプログラム」も特別支援学校や特別支援学級等で提供しています。


社会的養護のもとに暮らす子どもへのCAPプログラム

児童養護施設を中心とする社会的養護現場でのプログラム提供は、子どもたちの生活の場で、生活の時間内に行います。すでに心とからだを傷つけられた体験を持つ子どもが多く、子どもの内にある力を活性化するには、子どもの日常生活をサポートする施設職員との協働が欠かせません。共通認識を持つために施設職員ワークショップを事前に実施します。社会的養護のもとに暮らす子どもたちへの理解を深め、子どもをサポートするネットワークを強化するために「地域セミナー」も実施しています。また、子どもワークショップは、社会的養護のもとに暮らす子どもたちに「あなたは大切な人」というメッセージを届けるには、学校での実施以上に一人ひとりを尊重し、注目しながらワークショップを行うことが重要となるため、少人数で提供しています。